スウェーデン放送（SR P2） スヴェトラーノフ＆スウェーデン放送響のライブ リスト 「ぜぱぜぱのおうち」
スヴェトラーノフは77年からストックホルムに本拠地を置くスウェーデン放送交響楽団に客演を始めた。
90年代は主席指揮者として、毎年、複数の公演を重ね、02年2月22日の最後の演奏会までに、実に
約180曲ものライブ録音（2004/7/11現在確認できたもの）を残した。これはロシア国立以外客演を行
っていたNHK響やハーグレジデンシティ管との録音と比べものにならないぐらい多いもので、スウェー
デン放送響は第2のスヴェトラーノフのオケであった。
演奏曲目はロシアものはもちろん、R.シュトラウス、マーラー、ブルックナー、ベートーヴェン、エルガー
ブラームス、ホルスト、ドビュッシー、ガーシュウィン、レスピーギ、モーツァルト、シベリウスなど大変
多岐に渡っており、さらに自作、そしてアルヴェーン、ベルワルド、ニーストレム、ルーセンベリ、ステン
ハンマルといった北欧の作曲家も多数手がけた。
それらをインターネットで放送しているのが、スウェーデン放送のP2というチャンネルである。
http://www.sr.se/p2/
そのいずれもが、世界一ともいうべき超絶テクニックと強大、強靭なパワーを併せ
持つスウェーデン放送響の驚くべき高水準の演奏と、それを実に力強く捉えた優
秀な録音が、マキシマム・フォルテッシモを要求するスヴェトラーノフの意思を完全
に再現している、とてつもない名演奏ばかりなのである。
透明な響きをいく層にも重ねるうちにドッシリとした重量を持つようになった北欧モ
ノの演奏は、北欧の指揮者とはかなり異質なものの、しかし、コアな北欧音楽ファ
ンを唸らせ、夢中にさせる存在感を持つ。
そして特に聴きものと言えるのが、最晩年のライブ。もはや世界の誰もが成し得ない奇跡の音楽を聴くことができる。
ブルックナーやR.シュトラウスなど晩年のスヴェトラーノフのスタイルでぜひ聴いてみたいと思いつつ、ロシア国立やNHK響で
かなわなかった夢のプロが、いきなりホイとばかりに放送されたりする。
これまでに確認できた約180曲のリストはこちら。
スウェーデン放送によるスヴェトラーノフ＆スウェーデン放送響のライブ リスト
遥か彼方のスウェーデンからのインターネットということで、音質に問題があるように思われがちだが、
キチンと受信できれば、大型のシステムを揺るがすほどの超優秀録音でシッカリと録音することが
できる。（いやすごい時代になったものだ）
ただ、この「キチンと受信」、「シッカリと録音」が、そう難しくはないが、簡単でもない。
これに至るための、機器、ソフトウェア、環境、そしてノウハウが必要となる。
スウェーデン放送の受信から録音までの手法、ノウハウについてまとめたページが下記。
ぜひ参考にしていただきたい。
スウェーデン放送を受信し録音する
またスウェーデン放送受信についてのプロフェッショナルである“ぜぱぜぱ氏”が、そのノウハウを惜し
げもなく公開しているのが「ぜぱぜぱのおうち」。これもぜひご覧になられたい。
今後もぜぱぜぱ氏との連携の下、SR2のスヴェトラーノフのライブを広く普及促進していきたい。
皆様の検討を祈ります。
（皆さんのノウハウ、成功＆失敗談、演奏の感想など、ぜひ掲示板にご投稿願います）