［Back to Top Page］

スヴェトラーノフの略歴

©Naonori Koh

ロシアの指揮界のみならず、今や世界の音楽界を代表する巨匠のひとり。

1928年モスクワ生まれ。

モスクワ音楽院で、指揮をアレクサンドル・ガウクに、作曲をシャポーリンに師事。

在学中の53年に、モスクワ放送交響楽団で自作の交響詩を指揮してデビュー。

54年から10年間、ボリシ ョイ歌劇場の主席指揮者を務める。

65年からソビエト国立交響楽団（現在のロシア国立交響楽団）の音楽 監督・主席指揮者に就任。

実に35年もの間コンビを組み、数多くの偉大な実績をあげてきた。中でも「ロシア・アンソロジーの録音」を

20年以上の歳月をかけて敢行し、膨大なロシア音楽の遺産を体系化したその偉業は、世界的な評価を受けている。

しかし、この2000年はじめに、両者は見解の相違により決別した。

その後はフリーな立場で、オランダのハーグ・レジデンシティ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、

スウェーデン放送交響楽団、BBC交響楽団、そしてNHK交響楽団などへの客演を精力的に行ない

いずれの地においても、その卓越した巨大な音楽性、カリスマ性に絶大なる賞賛を受けてきた。
2002年5月3日、モスクワの自宅で心臓麻痺によって永眠。享年73歳。